2009年6月15日月曜日

高橋司さんを偲んで








高橋司さんが3月17日早朝7時に亡くなった。自宅近くの関東中央病院の病室でかれは一人で逝ってしまった。享年75才であった。郵政省建築部の設計技術者の同志として数々の仕事を共にしてきた貴重な仕事仲間であり、飲み仲間であった。平成4年に郵政省建築部を同時に退職し、その後NOVA建築計画研究所という設計事務所を設立して、私の番頭役として苦労を共にしてきた。平成18年末に所長である私の発病(C型肝炎)、長期治療のために事務所を一時閉鎖することになり、他の所員と共に彼はその時に退職した。以降は悠々自適の生活を送りながら、水彩画の修業を始めた。講談社の主催する銀座の絵画塾に熱心に通いはじめて、そのまじめな修業振りを時々聞くたびに、老後の独り住まいを心配していた私としては安堵していた。しかし昨年4月頃に胃ガンが発見されて、苦しい闘病生活を続けることになった。横浜に在住の唯一の親族である妹夫妻の家から病院に通うことになった。通院と入院を一年間続けて、本人は回復の希望を捨てずに頑張りつづけ、退院して早く絵を描きたいと言い続けていたようだ。今年5月の郵政建築絵画同好会「よこずき会作品展」に彼の遺作3点が出品された。この場所をかりて彼の遺作を掲載して、ご冥福を祈りたいと思います。


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